この自動車は電気を動力として走ります。その構造は、電池を搭載しその電力だけで走ります。
利点は、二酸化炭素をまったく出さないので、とても環境にやさしい点にあります。また、騒音も少なく、振動もしないので乗り心地もとてもよい物になっています。また、構造もとても簡単にできている為、リサイクルもし易く、廃棄も環境に影響を及ぼさない形で行うことができます。
もちろん、電気を動力としているので、充電の必要があります。しかし、家庭であるコンセントで充電できるなど新しいインフラ投資をする必要がないなど、とても経済的な面があります。

一方、弱い点もあります。それは、電池に問題があり、その蓄電能力が不足し、走行距離、動作性能を十分に出すことができないことが挙げられます。また、電池のコストも高いので、それが一般乗用車に普及することを妨げています。よって、実際には、スクーターやミニカーを中心に使われるにとどまっています。しかし、将来、蓄電能力、動作性能が高く、低コストの電池が開発されれば、その利用性が大きく高まることが期待されています。

燃料電池自動車と電気自動車を比べたとき、その開発において、電気自動車は見捨てられつつあります。しかし、昨今、三菱自動車がこの分野に力を入れています。なぜなら、燃料電池自動車やハイブリット車の様に投資額が大きくなく、年間数十億で済むため、この電気自動車の開発は黙々と続けられてきた経緯があり、ニッチ分野として独占することができるかもしれないからです。

三菱が開発の中心にすえているのが、リチウムイオン電池です。この電池は、携帯電話やデジカメ、パソコンなど小型家電には実用化されていますが、自動車など大型のものには、高いコストから実用化されてきませんでした。現在、各社ハイブリットは低コストのニッケル水素電池を主に使っていますが、リチウムイオンは高出力で小型化が可能なので、ハイブリットでも将来実用化が囁かれています。

三菱自動車が開発したリチウムイオン電池は一回の充電で150KMの走行が可能になり2014年までには200KMの走行を目指しているそうです。家庭充電で3から4時間で充電できるそうです。現在、電気自動車は300万円以上しますが、コストを低下させることで200万円以下に抑えていく方針を三菱は打ち出しました。もし、これが実現すれば、電気自動車の本格普及も夢ではないでしょう。また、三菱は、独自技術として、4輪すべてのタイヤに独立したモーターを搭載するインナーホイールモーターを持っています。

これによって、スペースが有効に使われることができます。以上の三菱自動車の電気自動車への開発は、燃料電池自動車の開発が大勢の中、電気自動車を実用化するための大きな原動力になるかもしれません。